よくある質問2

去勢避妊手術はした方が良いですか?

 

飼い主さんにとって去勢手術や避妊手術をするかどうかは悩ましい問題の一つですよね。子犬のころに家族に迎えたワンちゃんも月齢が6か月を越えてくるとそろそろ性成熟期を迎えるようになります。雌犬は発情期をむかえ、それに応えて雄犬はまさに「恋の病」状態になります。子孫を残すという本能のままに様々な行動が見られるようになります。雌犬は陰部からの出血が2,3週間続きます。雄犬は結婚相手を求めて脱走したりご飯を食べなくなることも。でも、残念ながらペットとして飼われているワンちゃんたちには自由恋愛はありません。欲求を満たすことは出来ないのです。それは犬達にとって大きなストレスとなります。去勢避妊手術をすることでのメリットとしては前述のようなことはなくなります。また性ホルモンが関わる病気のリスクをグッと減らすことができます。雄犬ならば前立腺の病気や肛門腺炎など、雌犬ならば乳腺炎や乳がん、子宮蓄膿症などを防げます。デメリットとしては太りやすくなたっり、性ホルモンの急激な減少による体への様々な影響があると考えられます。また、去勢避妊手術をする時期ですが、少し前はなるべく早いうちが望ましいと言われましたが、最近ではするならしっかりと大人に成長させてからの方が体への影響が少ないとの意見もあり、この辺りは獣医師さんの間でも見解の分かれるところです。いずれにしろ飼い主さんの考えを基にかかりつけの動物病院の先生とよく相談して決めるのが良いようですね。(2021/02/04)  

 

老犬でもお散歩は行った方がいいですか?

 

皆様明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今回は年を取ったワンちゃんのお散歩のお話をさせて頂きます。結論から申し上げますと老犬になってもお散歩は行った方がいいですよね。年を取って足腰が弱くなり歩くのが困難になったり、一日中寝てばかりになったりすると、もううちの子にはお散歩は要らないのかな?なんて思いがちですよね。特に今のように寒い季節はなおさらです。以前にもお話ししましたが、お散歩は運動のためだけではないところが沢山あります。老犬になって歩くのが難しくなっても外へ連れ出してあげることはとても大切です。いつも行く公園などで顔見知りの他の犬や他の人に会うことは、そのワンちゃんにとってとても嬉しいことです。外の空気や地面の臭いを嗅ぐことはとても良い刺激になります。犬は年を取ると耳が聞こえなくなったり、目が見えなくなったりしますが嗅覚は最後まで残ると言われてます。そのワンちゃんの状態に合わせてゆっくり歩いてあげたり、歩くのが難しければ犬用カートなどを利用するのも良い方法です。外で様々な刺激を受けることで脳の活性化に繋がりボケ防止にもなりますよね。注意したいことは寒いときには防寒対策をすること、そして無理に歩かせないこと。老犬は少しの気温の変化や少しの無理で体調を崩しやすいです。身体全体も硬くなってますから、お散歩に連れ出す前にゆっくりマッサージなどしてほぐしてあげるといいですね。年を取ったからこそそれまでに沢山の喜びをくれたワンちゃんに満ち足りた生活を送らせてあげたいものですね!(2021/01/14)

 

 

 

お散歩で他のワンちゃんと仲良くしたいのですがどうしたらよいでしょう?

 

自分の犬が他のワンコと仲良くしているのは嬉しいものですね。今回は犬同士の挨拶についてお話しましょう。元々犬は社会性の高い動物ですから、他の犬や他の人と関わりたいという欲求を持っています。だからといって犬同士を好き勝手に接触させるのは少し困ったことになることもしばしば。例えばワンちゃんによっては他の犬は苦手というコもいますし、自分から
行くのはいいけど来られるのは嫌というコもいます。初めてのワンちゃんに挨拶する場合は先ず相手の飼い主さんに挨拶させても良いかどうか聞いてみましょう。相手の飼い主さんが了解してくれたら、ゆっくり距離を縮めて静かに接触させてみましょう。犬同士の挨拶は初めにお互いのハナとハナをくっつけて(ほほの辺りを嗅ぐことも)臭いを嗅ぎ、その後に相手のお尻の臭いを嗅ぎます。相手が気になってとにかく臭いを嗅ぎたくて突進しいきなりお尻の臭いを嗅ぐのは犬としては無礼な行動になるので嫌がられることも良くあります。お互いに相手を受け入れてその後遊びに発展することもあります。そんな時はドッグランなどでしたらリードを緩めて安全な範囲で遊ばせてあげられると楽しいですしワンちゃんも満足しますよね。又、初めのうちは大丈だったのに突然「ガウッ」となることもあります。ワンちゃんの表情をよく見て目つきが険しくなったり身体が硬くなったりしたら、そこで飼い主さんが2頭の間に割って入って終了にしましょう。この時危ないと思ってリードで引き戻すとそれが引き金になって「「ガウッ」となることがあるので、リードで引き戻すのは安全ではありません。又、うちの子は他の犬が苦手という場合は敢えて他の犬と挨拶させる必要はありません。あくまでも自分の犬がどういうタイプなのか理解して他のワンちゃんとの関わりを飼い主さんも楽しめるといいですね。(2020/12/22)

 

 

 

散歩はいつも同じ時間に行くのが良いですか?

 

ワンちゃんとの毎日のお散歩は飼い主さんにとっても楽しいものですね。愛犬が嬉しそうに歩いたり、臭いを嗅いだり、お友達ワンコと挨拶したり、そんな姿を見るのは飼い主さんにとっても嬉しいものです。これからの季節のお散歩を少し考えてみましょう。いつも同じ時間に行った方が良いのかどうか?飼い主さんによっては決まった時間にしか行けない方も多いと思います。ですが、必ず同じ時間に行く必要はありません。これから冬に向かって早朝は気温も低くなり、日の入りも早くなります。時間に余裕があれば早朝よりも少し暖かくなる時間にしても良いでしょう。夕方も暗くなる前の方が安全ですよね。そしてこれから寒くなりますので、被毛の薄い犬種や老犬、子犬、小型犬などはコートやセーターなど着せてあげるといいですね。凍てついたアスファルトの上を歩くのはワンちゃんにとっても厳しい状態です。肉球のケアーもしてあげたいですね。特に老犬は少しの気温の変化でも体調を崩し安いので気を付けてあげましょう。お散歩の時はワンちゃんとコミュニケーションを取りながら楽しく歩けるといいですね!(20/12/1)

 

車に乗ると吠えるのですが、どうしたらいいですか?

 

ワンちゃんを連れて車でのおでかけは飼い主さんにとって楽しいものですね。時々車の窓から顔をのぞかせて外を見ているワンちゃんを見かけます。ワンちゃんは動くものに反応し易い動物ですから、窓から見える他の車や人、また散歩中の犬などに反応して吠えてしまうことはよくあります。そんな時はまず外が見えないような工夫をするといいですね。安全を第一に考えて、クレートの中にワンちゃんを入れて車に乗せることをお奨めします。万が一のことがあってもクレートの中でしたらワンちゃんを守ることができます。もちろん外が見えにくいので無駄に吠えることも防げます。また、お店の駐車場などでワンちゃんだけがお留守番しているのを見かけることがあります。そんなワンちゃんを見かけても、可愛いからとその車に近寄ってワンちゃんにアプローチするのは止めましょう。元々犬はテリトリー意識のある動物ですから車の中も自分のテリトリーになります。飼い主さんがいなくてワンちゃんだけになっていると、飼い主さんがいつ帰ってくるかとワンちゃんは不安になっています。そんな時に不用意に近付いて窓からのぞき込んだりすると「ワンッワンッ、あっち行って!」と吠えることになりますから、そんなワンちゃんを見かけても知らん顔しているといいですね(20/10/29)。

子供が外で飼い主のいない犬に出会いました。どうしたらいいですか?

 

最近は野良犬と言われる犬をあまり見なくなりましたね。野良犬ではなくてもたまたま飼われている家から逃げ出したりしてひとりでいる犬に出会うこともあります。そんな時はどうしたらいいのでしょう。外で飼い主のいない犬に出会ったら、じっとしてまるで電柱にでもなったように動かないことです。電柱には手も足もありませんから手も足も動かさずにじっとしていましょう。
本来犬は動くものに興味を示す動物なので、走って逃げたりすると追いかけられることになります。「キャーッ」などと声を出して騒いだりするとますます犬の興味をそそることになります。目を合わさずじっとしていると、たとえ犬が近寄って来たとしても動かないものには興味がありませんので、クンクン臭いをかがれたりするかもしれませんが、そのうち犬の方から遠ざかって行きます。もしお子さんが外で放れている犬に出会ったら「静かにじっとして電信柱や木になったように動かないでね」と教えてあげるといいですね。そして犬が遠ざかったら近くにいる大人やおうちの人に、放れている犬がいることを伝えるように教えてあげましょう。伝えられた大人は動物愛護センターや近くの保健所などに連絡を入れるといいですね。(20/10/16)

 

 

うちの子は「おいで」と呼んでも来ません。どうしてですか?

 

「○○ちゃん、おいで!」と飼い主さんが呼んでも来るどころか、逆に逃げちゃう子っていますよね。飼い主さんとしてはガックリしてしまうところです。飼い主さんがワンちゃんを呼ぶときはワンちゃんを捕まえたいときですよね。リードを付けるとか、ブラッシングなどのお手入れをするために、ワンちゃんを自分の近くで保定したいときに呼びますよね。「おいで」と呼ばれても来ないワンちゃんは呼ばれて行くと良いことがあると知らないからです。逃げてしまう子は呼ばれて行ってもロクな事が起こらない、嫌なことが起こるだけだから逃げちゃおとなるわけです。「○○ちゃんおいで!」と呼ばれたので飼い主さんの所へ行ったら「おりこうさんね!」と褒められて優しく撫でてもらい美味しいオヤツももらえた、となるとワンちゃんは”ヨシ!呼ばれたらまた行こう!”となります。行動の直後に良いことが起こるとその行動は増えるのです。お庭で楽しく穴を掘っていたら呼ばれた。飼い主さんの近くへ行ったら「穴掘っちゃダメでしょ!」と怒られて、ペシッとぶたれた。”もう呼ばれても行くのやめよう”となります。行動の直後に嫌なことが起こるとその行動は減るのです。なので呼ぶときは必ず良いことが起こるとワンちゃんに教えてあげると「おいで」と呼ぶと来る子になります。1日に1,2回「おいで!」と呼んでとびきり美味しいオヤツをあげてみて下さい。「おいで!」で行ったらこんなステキなものもらえちゃうの!オトク!となって呼んだら飛んでくる子になりますよ。(2020/09/28)

犬は犬好きな人が分かる?

これってホント?

 

そうですね。これもよく聞きますね。お散歩などで他の人から「カワイイ!」と撫でられたりすると、犬も目を細めて何だか嬉しそうにしてますね。この様子を見て「犬は犬好きな人が分かる」と思うようです。その様子をよく観察すると、犬好きな人は大体が笑顔で目を細めて、口元も緩んで体もこわばっていません。ワンちゃんのボディランゲージの中に相手をなだめたり緊張をほぐすために、目を細くする、瞬きをする、視線をそらす、口元を緩める、舌を出すなどというものがあります。これはカーミングシグナルと言って自分や他者を落ち着かせる行動です。「ボクは何もしないから大丈夫、安心してね」と言っているのです。ワンちゃんから見ると犬好きな人の行動はこのカーミングシグナルと近いようですね。なので「あっ、この人は敵意ないって言ってる、大丈夫だ」と考えるのです。つまり犬好きな人は自然とワンちゃんに不安を与えない行動を取っていることが多いのです。逆に犬が苦手な人は自然と体も表情もこわばって固くなりますので、犬にとっては不安を与えられる事になるのです。その結果犬嫌いな人は犬に吠えられたりしてしまうのですね。そう考えると犬はやっぱり犬好きな人が分かると言えるのかも知れませんね。(20/08/05)